掲載店舗のグルーポンの効果

グルーポンでどのように利益を出すのか?

【クーポンサイトでの利益の出し方】

 

 

店舗にとっての重要なことは

 

「クーポン購入者がリピートするのかどうか?」

 

という点にある。
50%割引で手数料50%取られるということは、実質定価の25%でサービスを提供することになる
黒字でサービス提供できる店舗は実質ほとんど無いといっていい。

 

※ちなみに某G社では、エステや美容院などは最低70%割引をしなければ掲載不可。
手間賃で原価がほぼかからず、一度リピーターになってもらえれば回収は容易であるという点。
また恒常的に30%〜50%引きを何らかのキャンペーンで行っているためと思われる。
地方紙で50%割引していて、G社で70%割引していてもインパクトにかけるというのが実質的な理由であろう

 

赤字分は完全に広告費、つまり店のサービスを体験してもらい、認知してもらうための費用として考えなければならない。

 

そういったことを踏まえクーポンサイトを利用する上で非常に重要な考え方がある。
以下できる限りわかりやすく解説していく。

 

【どのようにして赤字分を正当化しているのか?】

 

仮にあなたは飲食店を経営していたとする。
原価率は飲食業界のオーソドックスな原価率の30%を起用する。

 

仮に3000円のコースメニューをGで出して集客を考えている。

 

すると
定価 : 3000円
クーポン価格 : 1500円
手数料 : 750円
店舗の実質手取り750円
原価 : 900円

 

となる。

 

単純に考えて
750円(クーポン一枚あたりの店の手取り)− 900円(原価)
=▲150円(クーポン1枚あたりの赤字額)

 

つまりグルーポンで1人集客するたびに150円の赤字となる。
問題はこれがアホらしいと考えるか、そうでないと考えるかが重要になる。

 

重要なことは
第1に、この赤字分を実際に店に来てサービスを体験してもらい認知してもらうための広告費と捉え、メリットを感じるかどうかである。

 

第2にこの1人あたりの広告費(つまり確実に来店してもらい、認知してもらうためのコスト)の150円という数字が高いかどうかである。

 

これは非常に難しい問題で、業種によっても店舗によっても全く異なってくる。
※LTV(生涯顧客単価)が高ければこの赤字分の許容量は大きくなる。逆にリピートも何も無い、もしくはLTVの低い業種であればこの赤字は全く持って理不尽なものとなる。

 

何か一芸に秀でている、ニッチをうまくついている店舗(おいしい、価格が安い、雰囲気が良い・・・etc)で、新規客を集客さえすれば、囲い込みができる仕組みを持っているのであれば、この赤字分は極めて低コストである。

 

要するに、「クーポン客をリピータにさせる自身が無ければ、やってもムダである」ということである。

 

そうでない平凡な店舗は、実質非常に割高な集客となってしまうケースも現実的に多い。