掲載店舗のグルーポンへの掲載リスク

グルーポンに掲載する3大リスク

【クーポンサイトへの3大掲載リスク】

 

グルーポンに掲載する3大リスクを挙げる。
系統分けするとやはりこの3種類に大分類されると思う。

 

1.広告費リスク(リピーターリスク)
2.ブランド力を傷つけるリスク
3.逆口コミリスク

 

 

誰が何と言おうと、これらのリスクは存在するし、非常に大きいものと感じている。

 

 

※最初に断っておくが、グルーポンといっているが、今から挙げるリスクはどのクーポンサイトに載せても変わらない。
実際どのクーポンサイトも会員数が違うだけで、やっていることは全く一緒である。

 

 

1.広告費リスク(リピーターリスク)
先ほど広告費リスクは無いといったし、営業マンも無いというだろう。ただし、サービス原価が定価の25%以上の場合、当然広告費というか金銭的リスクは発生する。
ここでいう広告費リスクとは、クーポン購入者が、あなたの店を気に入り、リピートするかどうかというリスクである。

 

通常の広告リスクは、広告の媒体や出来だった。(広告で定価を払っても良いと思える人を集める。
よってあなたのサービスの質の高さと、広告の集客力は関係が無い。
よく「広告ではおいしそうに見えたのに、実際食べてみると・・・」というのがあると思う。
要するに広告の出来が集客の命運を握るわけだ。)

 

Gの場合はクーポンが売れた時点で赤字確定なので、赤字分は広告費だという考え方をする必要がある。「お金を払うんで一回うちのサービスを体験してみてください。」というわけである。
そこで「Gで集客した客がどの程度リピートするのか?というリスクが」発生するのである。

 

クーポン1枚あたりの赤字が200円であれば、何人に1人をリピートさせれば回収できるのか?というところが重要である。

 

集客数は確かに、広告の出来(つまりクーポンサイトの会員数やwebページの訴求力)によって決まりますが、かかる費用は完全成果報酬のため、広告費を回収できるかどうかの大部分は店舗側でコントロールできる。

 

つまり従来の広告リスクを、集客リスクとリピーターリスクに分割していることになる。
(集客リスクはクーポンサイト側が、リピーターリスクは店舗側が負担。)

 

 

 

2.ブランド力を傷つけるリスク
これは営業しているときに、店舗さんから言われることトップ3に入る。(笑)
(うちは割引したこと無い・・・etc)

 

実際掲載店舗の話を聞いた私の感覚でいうと、ブランド力を傷つけてしまうということを、
さほど心配する必要は無いのではと考えている。

 

そもそも「割引=ブランド価値の低下」という図式がおかしいわけである。
※割引はお得感を演出するためのひとつの方法に過ぎない。
リーマンショック時は、ルイヴィトンですら、値引きをしていた。
しかしブランド力は落ちただろうか?
最もルイヴィトンと中小店舗を比べるのもナンセンスかもしれないが・・・(笑)

 

 

あくまで単発で1年に1回やるくらいでしたら、影響はないかと思う。
(もちろん季節性の強い旅館などの店舗は別ですが)

 

しかし、何回も短期間で繰り返しやってしまうと当然傷つける要因にはなる。

 

「どうせクーポンサイトで安くなるから今定価で行かないで、クーポンが出るまで待とう。」
と思われたら、もう終わりである。

 

Gを使って永遠に集客し続けるしかなくなる。
クーポン価格でも利益が出るように定価を高く吊り上げ、クーポン価格を上げるようになる。
完全にクーポンサイトを利用したダンピングである。

 

実際すでにそういった店舗は確実にある。
完全なFM中毒状態である。

 

よって集客をクーポンサイトに依存しきるのは、長期的に見れば非常に危険であると言わざるを得ない

 

単発でやるのを前提に進めること。

 

・一回目の掲載でクーポンが売れない。
・一回目のクーポンが馬鹿売れ

 

の場合は必ず営業マンは2度目の掲載を勧めてくるので慎重に対応してください。

 

3.逆口コミリスク

 

実はこれが一番おっかない。

 

大量に集客することにより、当然多くの人が知るわけですから口コミ効果も期待できる。
営業マンも必ず言うし、私自身もそういった効果はあると思う。(最も営業マンが言うほどは無いことは確かです)

 

この口コミ効果ですが、下手に集客力がある分、母数がそれなりに大きくなるので、注意が必要。

 

間違いなく言えるのは、実際に大量の人に来店してもらい、その人たちにとって駄目な評価を受けた場合、思っている以上にダメージは大きいということである。(韓国で行われた実験で、悪いうわさは良いうわさの7倍速く広まることが実証されている)

 

また、前払い制(の負の面でもあるのですが)で来店しているため、店舗側も柔軟な対応がしづらい点。クーポン購入者も「前払いで払ったのにこの対応?」店舗側は「割引できているのに文句言うんじゃねーよ」という心理状態にある点からクレームやトラブルに発展しやすい。

 

そうして起こったわずかな悪評が、その友人知人に広まるわけである。
悪いうわさが広まるのは非常に早い。
※「例えばGで○○に行ってきたけど、全然おいしくなかった」という人が一人出てくれば7人の人に広まる一方、あの店おいしかったとなっても、それを他人に話すのはせいぜい1人か2人だということである。

 

前払いでクーポンを買う人はやはり近隣の人が多いので、そういった人たちに自分の知らないところで悪評が広まってしまうのはビジネスにとっては非常に大きなマイナスである。

 

大幅な割引をすることで、本来店舗が提供するサービスにマッチしない方が来店し、逆口コミが起こり、それがもたらす効果の危険性は非常に高い。

 

良い口コミ効果の反面、悪い口コミ効果もあることは必ず認識しておいてください。